医療に携わる人が避けて通れないのが英語。
医学の半減期は5年と言われています。
そのため常に情報の更新が求められます。
英語論文が読めると、最新の情報が手に入れやすくなるのではないでしょうか。
ということで、英語論文を読むときのお供におススメの本を紹介します。
医学書院 医学用語辞典
2012年。
英語論文を読むためにはまず辞書ですね。電子辞書でたくさん内容の入っているものがあればそれに越したことはありません。
しかし紙の辞書で得るものも多い。おススメのこの辞書は、英和・略語・和英がついているにもかかわらず、あまりかさばらない。内容はある程度しっかりしているので、コメディカルには最適だと思います。
アマゾンのレビューでは字が小さいという意見もありました。
ライフサイエンス 文例で身につける英単語・熟語
2009年。
やや古いですが、私はこのシリーズの本は英論文を読むときも英論文を書くときも最もお世話になっています。
ライフサイエンスに特化しているので、正確な訳語が見つかります。医学用語はインターネットで検索しても、トンチンカンな訳語が出てきたりするので、この本は必携です。
そろそろ新版が出ないかと期待しています。
医療系 研究論文の読み方・まとめ方
2010年。
英語の読み方の本というよりは、研究論文の読み方の本。
英論文を読むときも、論文がどのように構成され、研究がどのように行われるのかがわかっていなければ何も読むことができません。
この本は、統計学的な内容の解説が多いですが、研究とは何か、論文をどのように読めばよいのかのヒントを数多く与えてくれる本です。自分の成長につながる本。
著者は理学療法士であり、コメディカル向けに書かれているため、文章もとてもわかりやすいです。
脳単・臓単
2005年。
解剖学の本なのですが、英語の索引と内容の端的な解説がとても使える。
医学英語論文には難解な解剖学用語がたくさん出てきますが、このシリーズの本で検索して出てこなかったことはありません。
そして何が良いかというと、英単語がわからない→索引で引く→見つける→ページに移動
までは普通なのですが、そのページの図のわかりやすさと、関連するコラムによって、多くの付随する情報を得ることができます。
すると、論文が言いたかったことや研究が目指しているものが見えるようになるのです。
個人的に使用頻度の高い「脳単」と「臓単」を紹介しましたが、他に「骨単」「肉単」があります。
「医学統計英語」わかりません!!
2011年。
医学英語論文を読んでいて、躓くのが統計学的用語です。
論文の中に出てくる単語の羅列が、統計学的用語と気づかずに、とんでもない訳語を完成させている場合があります。
「なんだこの単語の羅列は??」と思ったときにこの本を引くと、統計学用語だったということがわかります。
この本は、医学論文で使われる統計学用語の英語を解説した本です。統計学の詳しい内容は別の本を参照するといいと思います。
また、統計学のおすすめ本も記事にしようと思います。