医療系向けおススメ本ライブラリ

理学療法士、作業療法士、看護師向けのおススメ図書の紹介です。基礎医学、臨床医学、治療学、診断学、専門分野、医療統計学、医学英語に関する本や雑誌を紹介しています。

PTOTにおすすめする運動学の本

PTやOTにとって解剖学・生理学に並ぶ重要科目の運動学

「身体と動きの専門家」である理学療法士作業療法士の専門性を最も特徴づける学問でしょう。

しかし、運動学の本は一般的な教科書以外あまり種類は多くありません。

その中からおすすめのものをいくつか紹介します。

画像はアマゾンへのリンクです。

 

PTOT基礎から学ぶ運動学ノート

2016年。

このシリーズは運動学も出たんですね。しかもすでに第2版。

私が学生の時はありませんでした。

臨床的な思考力をつけるというよりは、試験、国試対策向け。

基礎事項の整理にはうってつけでしょう。

 

身体運動学 関節の制御機構と筋機能

2017年。

最近は運動学の教科書も新しいものが増え始めました。

内容は簡単ではありませんが、新しい研究に基づいて書かれています。

「基礎運動学」より内容は少ないですが、理解しやすい。

「基礎運動学」が運動学とは何かを学ぶ教科書だとしたら、

こちらの本は各関節の運動についてを学ぶ教科書。

より臨床向けです。

 

 基礎運動学 

 2003年。

私が学生の時から変わっていない運動学の教科書。

ほとんどの学校が採用しているのではないでしょうか。

ただ、学生にとっては文章が難解な部分もあり。

その文章を解読しようとすることで勉強になるのですが、

運動学を挫折させる原因にもなっている気が・・。

学術的で素晴らしい本なのですが。。学生受けはすこぶる悪い。

なぜこの本を紹介しているかと言うと、国家試験です。

この本の文章がそのまま出たりしています。

この本を教科書として採用されていないなら、一度目は通しておいても良いと思います。

 

 筋骨格系のキネシオロジー 原著第3版

 2018年。

12月に最新版が発刊されました。

「筋骨格系のキネシオロジー」は基礎運動学の内容を補完し臨床に応用する上で必要不可欠な参考書ではないかと思います。

各関節で筋がどのように活動するのか。

どのようなてこが働くのか。

どのように筋肉と靭帯や関節包が協働するのか。

詳しくわかりやすい図と絶妙な例えで教えてくれます。

そんなキネシオロジーの最新版がついに発行されました。

何と「走行の運動学」が追加されています。

画期的ですね。ぜひ読んでください。

 

 カパンジー機能解剖学

2019年。

何と4月に最新刊発行。

「カパンジーの関節運動学」で有名なカパンジーの本。

このシリーズの特徴は図解です。

運動学や解剖学的事項を極限までシンプルな図にして、生体の運動の素晴らしさを解説しています。

内容は難しいのですが、一つ一つ理解していくと「そういうことか!」と思考を整理してくれます。

生体力学に詳しいのが特徴。

実は最新刊をまだ見ていませんが、「進化」に関する項目が追加されたとか。

早く読みたいです。

 

 

運動学の本をいくつか紹介しました。

紹介しましたと言っても超有名本ばかりで申し訳ありません。

しかし、運動学は上記の本で学べば問題ないということです。

運動学はPT・OTが学ぶ科目の中で挫折しやすい難しい分野。

教科書以外にもこの記事で紹介したような本を参考にすることをお勧めします。