生理学を学ぶ人にとって、効率的な学習アイテムが生理学ノートではないでしょうか。
特に大学などでの講義では膨大な量の内容を半期または2期で一気に講義され、それらすべてが試験範囲という恐ろしいことが起こっていることと思います。
そこで、自分でノートを作っていける生理学ノートが重宝するわけなのです。
コメディカル、特にPTやOTになろうと思っている学生が使いやすい生理学ノートは、「人体生理学ノート」と「理学療法士・作業療法士 PT・OT基礎から学ぶ 生理学ノート 第3版」の2種類だと思います。
この記事では、それぞれの簡単な特徴を説明します。
本を選ぶときの参考にしてください。
「人体生理学ノート」は2018年、「理学療法士・作業療法士 PT・OT基礎から学ぶ 生理学ノート 第3版」は2017年に改訂されており、どちらも新しいです。
そのため、Amazonなどのレビューではまだまだ情報が不足している状態。
生理学ノートを選ぶときは迷うのではないでしょうか。
まず、「人体生理学ノート」についてです。
このノートは箇条書きにされた文章の中を穴埋めをしていくという形式。
文章を読みながら穴埋めをしていくので、自然と生理学の論理が理解できるようになっています。
もちろん基礎的な事項ばかりなのですが、おそらく医学生や看護学生などを対象にしていると思われ、やや詳細なことも学べるようになっています。
しかし、比較的図が少なく、イメージで理解しようとする人には向いていないかもしれません。
また生理学の問題がついているので、自分がどれだけ理解できているのかを確認することができます。
生理学を基礎から学び、しっかり身につけるための地盤を強化したい人にはとても向いていると思います。
次に、「理学療法士・作業療法士 PT・OT基礎から学ぶ 生理学ノート 第3版」です。
こちらのノートはその名の通りPT・OT向けに特化しています。
そして図表などを穴埋めしていく箇所が多いのが特徴です。
感覚的にはわかりやすいのですが、やや暗記重視の構成になっていると思われます。
ノートを一通り学修すると、生理学の基礎的な内容を覚えることはできると思います。
しかし生理学は「暗記」ではなく「理解」が重要な学問です。
「理解」までできるかと言うと、それは難しいと思います。
そのため、このノートで必要事項を身につけながら、他書などを参考にしながら理論を構築できるといいと思います。
何といってもPTやOTの国家試験問題が確認問題として掲載されているので、PTやOTの国家試験対策には向いていると思います。
必要事項を学んで、国家試験問題に挑戦しながら理解を確認する。という学修を繰り返すことで生理学が身についていくと思われます。
2つの生理学ノートを紹介しましたが、どちらも生理学の基本は身につけることができるという事は同じです。
逆に言えば、ノートでは基本しか身につかないので、詳しい生理学の理論を身につけるためには、もっと大きな本などを学修することが大切です。
こちらの記事も参考にしてください。