医療系向けおススメ本ライブラリ

理学療法士、作業療法士、看護師向けのおススメ図書の紹介です。基礎医学、臨床医学、治療学、診断学、専門分野、医療統計学、医学英語に関する本や雑誌を紹介しています。

PTOTにおススメする生理学の本

理学療法士(PT)、作業療法士(OT)や学生の方にお勧めの生理学の本を紹介します。

生理学の本は星の数ほどありますが、私が実際に手に取ってみてみたものを紹介します。本屋さんに通い詰めて、いい本に出合ったら追加していきます。

 

循環器の生理学に関する専門的な本はこちらの記事にまとめました。

良ければこちらもどうぞ。

www.co-medical-books.com

 

2019年11月20日

こちらの記事を追加しました。新本の紹介です。

 

www.co-medical-books.com

 

 

 

では、生理学のおススメ本を紹介します。

 

まずは初学者向け初級編

 

よくわかる生理学の基本としくみ

生理学が苦手な人、生理学の授業で言っていることがわからない人、

もう一度基礎の基礎の基礎から勉強したい人向け。

内容は乏しいですが、その分基礎的なことをわかりやすく解説。

ただ、国家試験や臨床実習、卒後の学修にも十分とは言えないので、生理学の基礎的な事項をまず押さえたいという場合におすすめの本です。

この本をきっかけに生理学に触れ、さらに別の本で深く学ぶといいでしょう。

 

 カラー図解 生理学の基本がわかる事典

2011年発刊。

 この本も初学者向けの本。

イラストが多くしかも全てカラーなのでわかりやすいです。

生理学の本を選ぶときに、イラストがカラーかどうかは重要かもしれません。

しかし、この本も基礎的事項の説明がわかりやすいですが、深いところまでは追及されていないので、生理学の入り口を学ぶ本と捉えるといいでしょう。

教科書ではよくわからない、後輩や学生に教えたいのにどこから説明したらいいかわからないという人にはとてもいい本です。

 

PTOT基礎から学ぶ生理学ノート 第3版

 

 書き込み式の生理学ノート。

生理学の基礎を整理して一通り学ぶのにはうってつけの本です。

特に大学や専門学校の定期試験対策には優れているのではないでしょうか。

また国試対策にも活躍してくれることでしょう。

学生の3人に1人は持っているというベストセラーノートです。

 

国家試験から臨床向け中級編

 

標準理学療法・作業療法専門基礎分野 生理学

「標準」シリーズの生理学

生理学の教科書として採用されていることも多い。

内容は簡単すぎず難しすぎず。

そのため、学生が学ぶのにはちょうど良いレベル。

理学療法士・作業療法士の国試対策に向いています。

 

生理学テキスト 第8版

図とグラフや表が多く、それらを解説する形で学ぶ生理学の本。

単語が難しく感じる部分もありますが、

図の精度と量は群を抜いている。

この本のレベルまで生理学の知識がないと、

国家試験も臨床も困るのではないでしょうか。

初学者からベテランまでおススメする本です。

私も学生の時に使っていたこの本を未だによく開きます。

 

イラストレイテッド 生理学

 この本は・・・おススメですよ。

私は愛用しています。

内容がとても詳しいわけではないのですが、各事項の説明は丁寧で簡単な部分に終始することもない。

何より良いのが、図にあふれている点。

それぞれの図が理解しやすいように工夫されており、とてもわかりやすい。

この本に載っている図を真似して自分で書いて説明できるようになれば、

生理学は一通り理解できます。

国家試験レベルははるかに超えており、臨床や研究向けだと思います。

しかし、決して難しくないので中級編にしました。

 

 

1冊は持っていたい上級編

 

標準生理学

2019年3月に新版が出るようです。

生理学に関してはなんでも載っている。

ひとつあると辞書代わりに使えて便利な本です。

初学者が生理学に親しむのには向いていませんが、

学生から臨床、研究までどの分野でも役立つ1冊。

 

 ガイトン生理学 第13版

2018年に改訂版が出版。

ギャノング生理学 第25番 

2017年に改訂版が出版。

 

ガイトンなのか、ギャノングなのか。

どちらの本も内容は多岐にわたっており、世界的なベストセラーな生理学の本。

医学生には教科書として使われているけれど、コメディカルには上級編でしょう。

図や説明の内容を吟味して自分にあったものを選ぶと良いと思いますが、

原著が英文のものを訳しているので、わかりにくい表現や日本人には馴染みにくい図もちらほら。

そういうのが気になる人は標準生理学を選ぶといいと思います。

ただ、ガイトンもギャノングも改訂が多く世界基準であることは間違いない。